かぼす成長記

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久しぶりに茉悠子と逢う。 今、茉悠子はクラブでバイトしている。 給料が欲しいというので、同伴で店に入る。 日常では見せない仕草が愛らしい。


  

　 子供のころの話です。 朝のテレビ小説が始まる頃 歩いて　電車に乗って　又歩いて・・・ 片道一時間半はかかる道のりを 祖母は小さい身体に 茹でたてのトウモロコシをいっぱ～い背負って やってきてくれました。 「あ～っ　どっこらしょっと。」 と言いながら荷物を下ろし、 　「さあ～　持っていって食べらい。食べらい　(食べなさい、食べなさい) あと、冷たい水を一杯ちょうだい。」 と毎回 言います。 冷たい水をコップに入れて持っていき 「ばあちゃん、よく来たね～重かったっちゃ～」 　(　よく来てくれたね～重かったでしょう　) と言いながら　テーブルまで荷物を持っていくと 本当にずしっと重いのです。 娘の家族に　・・・ もぎたて、茹でたてのトウモロコシを食べさせようと 　祖母はいったい何時に起きたのかなぁと子供ながらに思いました。 (　暑い中を　背負って持ってきてくれたトウモロコシは まだ温かくて　とっても甘かったです。　)